by 管理者
「出会いを楽しめる空間づくり~遊空間のプロデュース~」
<今出川校地開講科目>
科目担当者:上野 康治 先生(NPO法人 遊プロジェクト京都)
科目代表者:金田 重郎 先生(理工学部)
サブリーダー商学部3回生の加藤淳さんからイベントの報告が届きました。一年間の活動を終え、成果報告会でのプレゼンも終了した今、プロジェクトで過ごした密度の濃い時間を振り返り、その中から得られた何かをメンバーの一人ひとりが胸の奥で燃やし続けることが、次のプロジェクトへとつながります。各自、次の新しいプロジェクトに向けて、頑張ってください。
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私たちは、「遊び」を通して人と人が出会い、交流できるイベント(ラジオと連動)のプロデュースを目的に活動しています。
そのなか2009年11月15日、新風館で「日常の向こう側」と題したイベントを行いました。
内容は、2つのワークショップ「天使からのおくりもの」「つみきのランプ」というものです。
「天使からのおくりもの」では、参加者が世界に1つだけのオリジナルの天使のクリスマスオーナメントを作ります。
「天使の服はどんなのがかわいいかな」とか「表情はどんな風にしようかな」など、天使づくりを、それぞれ工夫しながら楽しんでいる様子が印象的でした。
そして、その天使と、参加者が大切な人に宛てて書いたメッセージを組み合わせます。
メッセージは、お母さんが息子宛に書いたり、小学生の女の子が「いつもありがとう」と可愛らしい字で書いたり、カップル同士で書いたりと様々でした。
メッセージカードには、日頃の感謝とプチ不満という対照的なものを両方書いてもらいました。メッセージが対照的であることで、貰い手へ感謝の気持ちが効果的に伝わるからです。
「つみきのランプ」では、参加者はパズルのような積み木を組み立てながら、ランプを作ります。その過程で参加者同士が教え合い、交流が生まれました。
そして、各々が出来上がったランプを灯したなか、イベント背景をモチーフにした絵本の読み聞かせをおこないました。
フィナーレでは、参加者全員分のランプを一箇所に集めて点灯しました。その瞬間、会場は歓声に包まれ、そこにいる人たちは、充実感でいっぱいになりました。
ところで、ワークショップでの「天使のオーナメント」と「つみきのランプ」は、全て廃材を用いてメンバーが一から考え、準備し、作り上げたもので、参加者には「廃材が遊び心で生まれ変わる」ということを体感してもらいました。
このように、「遊び」を通して「今までの出会い」を振り返ってもらい、また、「新たな価値観や人との出会い」を創出することができました。
こうしたイベントをつくるにあたって、ラジオ局のプロデューサー、デザイナー、家具職人など様々な方々と関わり、その中でメンバー自身も試行錯誤しながら、チームで協力して取り組むことで、成長することができました。
授業としてのプロジェクトは終わりましたが、この経験を活かして私たちは、これからも「人・モノ・価値観との出会い」を日々の生活の中に探しにいきたいと考えています。
記事:加藤淳